ザ・ファブル第114話 「残念な夜‥‥。」あらすじ 感想
前回のあらすじ
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今回のストーリー
テーブルの上に置かれたスマホで井崎と会話する縛られた鈴木。
それを黙って聞く佐藤(ファブル)。
佐藤の願いむなしく、崖から落ちた貝沼は死んでしまった。
鈴木は証拠が残らないように埋めろと井崎に命令する。
ポケットから鈴木のナイフを取り出し鈴木に近寄るファブル。
縛っていた縄を切ってほどいてしまった。
「もういい 帰っていいよ」
一方その頃森の中の井崎は、鈴木の勝手な命令にイラ立っていた。
銃も返され、帰り支度をする鈴木。
そのまま何も言わず家を出ていくが、佐藤とヨウコは見向きもしない。
一旦家の外に出るが、思う所があったのか再び家の中に戻り、自分を生きて返す理由を佐藤に尋ねる。
顔を見られたら始末するという業界の鉄則を実行しない佐藤を不思議に思ったらしい。
俺たちの鉄則は業界ではなく組織にあると佐藤は言う。
誰かにしゃべるかもしれない。武器をそろえてまた殺しに来るかもしれない。警戒しないのか?
と問う鈴木にヨウコは答える。
「警戒?そういうのはね、脅威を感じた時に初めて使うの」
そんな鈴木に鍋を食べていくか尋ねる佐藤。
だが、ジャマしたなと言って鈴木は帰ってしまった。
どうやらプライドを傷つけられ、内心怒っていたようだ。
貝沼が死んだこと当然の報いだというヨウコに佐藤は言う。
「身近な人間には誰も死んでほしくなかったな。今までは逆だったから。悲しいとかじゃない。なんか残念で。」
最後に鈴木の冷酷な横顔のコマで次回へ続く。
感想
貝沼に対してのファブルの気持ちがなんだか切ないですね。
普通の生活を手に入れて、殺しとは距離を置いたはずなのに自分の周りで人が死ぬ。
そういう殺し屋としての宿命のようなものが重くのしかかります。
鈴木を開放して銃まで返してしまう。
ヨウコも警戒心ゼロで酒を飲んで酔っ払っている。
改めてこの2人のヤバさが見て取れます。
家を出てドアの前でたたずむ鈴木のコマもこっちはこっちで違う切なさがあります。
何事もなかったかのように鍋の話をする2人の会話を聞いて無力感を味わったんでしょうか。
再度家に入るときにちゃんと靴を脱いで入るのがなんか切ない。
そして極めつけにヨウコに馬鹿にされ、佐藤の鍋どう?のセリフでダメージマックスになったんでしょうね。
最後の鈴木の表情は、怒りなのか、悔しさなのか、鈴木の中で何かが沸き上がってきてますね。