ザ・ファブル 第133話 消える男‥‥。あらすじと感想
週刊ヤングマガジン2017年36-37合併号掲載のザ・ファブル第133話のストーリーと感想です。
前回のあらすじ
第132話のあらすじと感想はこちらの記事をどうぞ。
今回のストーリー
星がきれいな寒空の下、井崎に逃走用の車を届けに来た黒塩(クロちゃん)。
1日遅れたため井崎は少し怒っているようだ。
井崎が荷物を積み込もうと後部座席のドアをおもむろに開けると、そこには銃を構えた鈴木が乗っていた。
井崎に証拠隠滅のために埋めろと言ったはずの貝沼が水死体で発見されたことを問い詰めに来たのだ。
銃口を突き付けられながら車に乗れと言われて仕方なく乗り込む冷や汗だらだらの井崎。
「ビビるな。話を聞くだけだ」
車の外でクロちゃんが煙草に火をつけた瞬間、「ピュン ピュン」というサイレンサー付きの銃の発射音が車内から聞こえた。
鈴木が外に出て、クロちゃんと会話を始める。
クロちゃんは、3年前井崎が逃げたことをムカついていたらしい。
そしてクロちゃんに近づいて真黒の情報を探ろうとしていた事を知り、愛想をつかして鈴木を井崎のもとへ連れてきたようだ。
佐藤にあこがれ、殺し屋になりたがっているクロちゃんに、鈴木は自分の経験からやめておけと言う。
佐藤がいかに天才かを説明し、ファブルというあだ名の通り、奴は寓話だと。
佐藤に渡してくれと、ヒナからの手紙をクロちゃんに渡す。
井崎のかばんに入っている600万を手間賃だと言ってクロちゃんにあげ、車で去っていく鈴木。
クロちゃんもカバンを持ってその場を離れる。
感想
井崎が後部座席を開けた瞬間に銃口が井崎を狙っている構図がカッコイイですね。
一気に緊張感高まるサスペンスシーンになりました。
話を聞くだけだと言った直後にすぐ殺すのも鈴木の恐ろしさ。
その瞬間を描かずに、クロちゃんの喫煙シーンと車の絵で、銃の音だけ聞こえるというのがなんともおしゃれ。
そのあと、敬語で物腰柔らかなクロちゃんが、井崎の話のときだけ少し強めの口調になっているあたり、そうとう井崎にイラついてたんだなというのが見受けられます。
鈴木にファブルにあこがれるのはやめとけと諭されたクロちゃんは何を思ったんでしょうね。
ファブル、寓話。
寓話の意味を改めて調べてみると、
教訓的な内容を、他の事柄にかこつけて表した、たとえ話。例、イソップ物語。
単なるおとぎ話ではなく、佐藤から教訓を得ろということですかね。
井崎のかばんを拾うときに井崎の映像がフラッシュバック。
ムカついてたとはいえ、やはり友達だったんでしょうね。
なんだか切なさの残る終わり方でした。